マイルグランプリの傾向とデータ|1番人気は5勝どまり、秋の大井マイルは波乱含み

マイルグランプリは、大井競馬場のダート1600mで行われるSIIの南関東重賞です。正式名称は東京スポーツ盃。秋の大井に南関東のマイラーが集まる一戦で、かつて南関東G1に格付けされた時期もあります。このページでは、歴代勝ち馬と、勝ち馬の顔ぶれから集計した2013〜2026年の傾向をまとめておきます。開催が近づくたびに更新していく常設ページです。

レース概要

項目 内容
正式名称 東京スポーツ盃 マイルグランプリ(2018年から冠名)
格付け SII(南関東ローカル重賞。1997〜2004年は南関東G1、2005・2006年は南関東G2)
競馬場・距離 大井競馬場・ダート1600m(右・内回り)
出走条件 サラブレッド系3歳以上・南関東所属
負担重量 別定(56kgを基本に、3歳・牝馬は2kg減。重賞勝ち馬は加増)
1着賞金 3,000万円(2026年から。2013〜2025年は2,500万円)
開催時期 10〜11月・ナイター(2020〜2022年は夏の施行)
創設 1995年(南関東のマイル最強馬決定戦として)

歴代勝ち馬(2013〜2026年)

年 勝ち馬 所属 人気 騎手
2013 トーセンアドミラル 船橋 1 川島正太郎
2014 セイントメモリー 大井 3 本橋孝太
2015 ソルテ 大井 1 吉原寛人
2016 セイスコーピオン 川崎 1 森泰斗
2017 セイスコーピオン 川崎 5 赤岡修次
2018 クリスタルシルバー 大井 4 岡部誠
2019 ワークアンドラブ 大井 5 笹川翼
2020 ミューチャリー 船橋 2 御神本訓史
2021 ティーズダンク 浦和 8 矢野貴之
2022 ゴールドホイヤー 川崎 5 山崎誠士
2023 スマイルウィ 船橋 1 矢野貴之
2024 スマイルウィ 船橋 1 矢野貴之
2025 ゴールドレガシー 大井 6 矢野貴之
2026 ソニックスター 大井 2 笹川翼

14年の勝ち馬は、地元・大井が6勝、船橋が4勝、川崎が3勝、浦和が1勝と南関東の4場に散らばりました。交流競走ではない南関東限定戦らしい顔ぶれです。同じ馬の複数勝利は、セイスコーピオン(2016・2017年)とスマイルウィ(2023・2024年)の連覇が2組あります。

勝ち馬14頭の集計(2013〜2026年)

ここからは、上の歴代勝ち馬リストを集計した数字です。対象は2013〜2026年の勝ち馬14頭に限ります。

人気別:1番人気は5勝どまり、勝ち馬は8番人気まで広がる

人気 勝ち馬数
1番人気 5
2番人気 2
3番人気 1
4番人気 1
5番人気 3
6番人気 1
7番人気 0
8番人気 1

1・2番人気の合計は7勝で、ちょうど半分。1番人気だけなら5勝にとどまります。一番の波乱は2021年のティーズダンク(8番人気)で、2025年のゴールドレガシーも6番人気でした。秋のマイル戦は実績馬がそろう分、人気の序列がそのまま力の序列にならない年が出ます。

所属別:大井6勝、船橋4勝、川崎3勝、浦和1勝

所属 勝ち馬数
大井 6
船橋 4
川崎 3
浦和 1

地元・大井が最多でも6勝までで、船橋と川崎が合わせて7勝を持っていきます。遠征組の勝ち星が半分を超える点は、大井の他の重賞と比べても目立つところです。浦和の勝ちは2021年のティーズダンクだけでした。

騎手と年齢:矢野貴之が4勝、7歳馬が4勝で最多

複数回勝った騎手は矢野貴之(2021・2023・2024・2025年)の4勝と笹川翼(2019・2026年)の2勝です。調教師では、セイスコーピオンを連覇させた八木正喜、スマイルウィを連覇させた張田京、2025・2026年と違う馬で連勝した藤田輝信が2勝ずつ。勝ち馬の年齢は7歳が4勝で最多、4歳・5歳・6歳が3勝ずつ、3歳の勝ちは2018年のクリスタルシルバーだけでした。

近年の流れ

2016〜2017年:セイスコーピオンが川崎所属のまま連覇した

セイスコーピオンは2016年に1番人気、2017年に5番人気で勝ち、連覇を達成しました。鞍上は2016年が森泰斗、2017年は赤岡修次と替わっています。川崎所属馬による大井のマイル重賞連覇で、秋の大井に強いマイラーとして名を残しました。

2020〜2022年:夏の施行に移り、顔ぶれが若返った

2020年からサンタアニタトロフィーと開催時期を入れ替え、夏の施行になりました。この3年はミューチャリー(4歳)、ティーズダンク(4歳)、ゴールドホイヤー(5歳)と若い馬が勝ち、優勝馬には日本テレビ盃への優先出走権が与えられていました。2021年のティーズダンクの8番人気は、この期間で一番の波乱です。

2023〜2024年:秋に戻って、スマイルウィが1番人気で連覇した

2023年に秋季の開催へ戻ると、スマイルウィが2年続けて1番人気で勝ちました。鞍上はどちらも矢野貴之。2023年は8頭立て、2024年は16頭立てと頭数が違うなかでの連覇でした。

2025〜2026年:藤田輝信厩舎が違う馬で2年続けて勝った

2025年は6番人気のゴールドレガシーが7歳で重賞初制覇、2026年は2番人気のソニックスターが勝ち、藤田輝信厩舎が2年連続でこのレースを制しました。ソニックスターは同年のサンタアニタトロフィーで2着だった馬です。2026年は1着賞金が2,500万円から3,000万円に増えています。

まとめると、マイルグランプリは連覇馬が2組も出た、顔ぶれの濃いレースです。その一方で1番人気は5勝どまり、勝ち馬は8番人気まで広がります。実績馬の力関係を人気順に並べ替えるだけでは届かない、秋の大井マイルらしい難しさがあります。

大井1600mという舞台

大井1600mは内回りコースを使い、コーナーを4つ回る小回り戦です。当ブログの集計では、馬番1〜4番の複勝率が28.1%なのに対し、13番より外は21.8%まで落ちます。逃げ馬の複勝率は良馬場で48.9%、不良馬場では54.4%まで上がり、馬場が渋るほど「内の逃げ」が強くなるコースです。コース全体の特徴は大井競馬場のコース特徴と攻略法にまとめています。

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