エンプレス杯は、川崎競馬場のダート2100mで行われるJpnIIの指定交流競走で、牝馬限定の一戦です。2024年に施行時期が5月へ移り、グランダム・ジャパン古馬春シーズンの最終戦に位置づけられました。このページでは、歴代勝ち馬と、勝ち馬の顔ぶれから集計した2013〜2026年の傾向をまとめておきます。開催が近づくたびに更新していく常設ページです。
レース概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 農林水産大臣賞典 エンプレス杯(副称・キヨフジ記念) |
| 格付け | JpnII(ダートグレード競走) |
| 競馬場・距離 | 川崎競馬場・ダート2100m(1998年から2100m) |
| 出走条件 | 4歳以上牝馬・指定交流 |
| 負担重量 | 定量55kg(2024年から。それ以前はグレード別定) |
| 1着賞金 | 4,000万円(2023年から。2013年は3,500万円) |
| 開催時期 | 5月上旬・ナイター(2024年から。2023年までは2月下旬〜3月上旬) |
| 創設 | 1955年(キヨフジ記念として。当初はダート1800m) |
歴代勝ち馬(2013〜2026年)
| 年 | 勝ち馬 | 所属 | 人気 | 騎手 |
|---|---|---|---|---|
| 2013 | ミラクルレジェンド | JRA栗東 | 1 | 岩田康誠 |
| 2014 | ワイルドフラッパー | JRA栗東 | 1 | C.デムーロ |
| 2015 | アムールブリエ | JRA栗東 | 2 | 浜中俊 |
| 2016 | アムールブリエ | JRA栗東 | 1 | 武豊 |
| 2017 | ワンミリオンス | JRA栗東 | 1 | 戸崎圭太 |
| 2018 | アンジュデジール | JRA栗東 | 4 | 横山典弘 |
| 2019 | プリンシアコメータ | JRA美浦 | 2 | 岩田康誠 |
| 2020 | アンデスクイーン | JRA栗東 | 1 | C.ルメール |
| 2021 | マルシュロレーヌ | JRA栗東 | 1 | 川田将雅 |
| 2022 | ショウナンナデシコ | JRA栗東 | 1 | 吉田隼人 |
| 2023 | グランブリッジ | JRA栗東 | 1 | 川田将雅 |
| 2024 | オーサムリザルト | JRA栗東 | 1 | 武豊 |
| 2025 | テンカジョウ | JRA栗東 | 2 | 松山弘平 |
| 2026 | メモリアカフェ | JRA美浦 | 2 | C.ルメール |
14年の勝ち馬はすべてJRA勢で、栗東が12勝・美浦が2勝という内訳です。同じ馬の複数勝利はアムールブリエ(2015・2016年)の連覇だけ。地方所属馬の優勝は2007年のトーセンジョウオー(船橋)が最後で、それ以降はJRA勢が勝ち続けています。
勝ち馬14頭の集計(2013〜2026年)
ここからは、上の歴代勝ち馬リストを集計した数字です。対象は2013〜2026年の勝ち馬14頭に限ります。
人気別:1番人気が9勝、1・2番人気で14年中13勝
| 人気 | 勝ち馬数 |
|---|---|
| 1番人気 | 9 |
| 2番人気 | 4 |
| 3番人気 | 0 |
| 4番人気 | 1 |
| 5番人気以下 | 0 |
勝ち馬はすべて4番人気以内で、14頭のうち13頭が1・2番人気でした。不思議と3番人気の勝ち馬だけがおらず、例外らしい例外は2018年に4番人気で勝ったアンジュデジールです。
所属別:勝ち馬は14年続けてJRA勢、栗東が12勝
| 所属 | 勝ち馬数 |
|---|---|
| JRA栗東 | 12 |
| JRA美浦 | 2 |
| 地方 | 0 |
地方馬が最後に勝ったのは2007年で、2013年以降の勝ち馬はJRA勢だけになりました。クイーン賞などから優先出走権を持って臨む地方馬が出てきても、結果の面ではJRAの壁が厚いままです。
騎手と年齢:2勝した騎手が4人、勝ち馬は4歳が最多の7勝
複数回勝った騎手は岩田康誠、武豊、川田将雅、C.ルメールで、ともに2勝ずつです。勝ち馬の年齢は4歳が7勝、5歳が4勝、6歳が3勝。世代の中心は4歳で、牝馬路線の主役が入れ替わる年齢と重なります。
近年の流れ
2015・2016年:アムールブリエが連覇し、牝馬長距離路線の顔になった
アムールブリエは2015年に2番人気、2016年に1番人気で勝ち、エンプレス杯を連覇しました。名古屋グランプリとブリーダーズゴールドカップも同じ2年で連覇していて、ダート中長距離の牝馬路線を一頭で背負った時期です。
2021年:マルシュロレーヌが勝ち、その秋にアメリカでGIを制した
2021年の勝ち馬マルシュロレーヌは、同年秋にブリーダーズカップ・ディスタフを勝ちました。日本のダート牝馬が世界の舞台で通用することを証明した1頭で、このレースの勝ち馬の質を象徴しています。
2024年:5月移行と定量変更で、レースの性格が切り替わった
2024年から施行時期が2月下旬〜3月上旬から5月上旬へ移り、負担重量はグレード別定から定量55kgになりました。移行の都合で2023年度の施行はなく、代替として2023年12月に神奈川記念が行われています。距離の2100mは1998年から変わっていません。新生1年目は、4歳のオーサムリザルトがデビューからの6連勝で制しました。
2025・2026年:2番人気の勝ちが続き、連覇はどちらも阻まれた
2025年はテンカジョウが2番人気で、1番人気のオーサムリザルトをアタマ差で退けました。2026年はメモリアカフェが2番人気で勝ち、連覇を狙ったテンカジョウは1番人気で2着。主役が勝ち切らない年が続いています。
まとめると、エンプレス杯はJRAの上位人気馬が順当に勝つレースです。見るべきは人気の有無より、2100mをこなせるかどうかと、その春の牝馬路線でどの位置にいるか。5月開催になってからは、クイーン賞や兵庫女王盃といった前哨戦からの流れも読みやすくなりました。
川崎2100mという舞台
川崎2100mは向正面の2コーナー付近からスタートし、最初のコーナーまで約400mあります。1周1200mのコースを1周半以上使うため、タイトなコーナーを6回回る設計です。1周目の直線でペースが緩む年もあり、位置取りの読みが問われます。コース全体の特徴は川崎競馬場のコース特徴と攻略法にまとめています。
あわせて読みたい
クイーン賞の傾向データ/川崎記念の傾向データ/日本テレビ盃の傾向データ/南関重賞年間スケジュール
最新のエンプレス杯の予想記事(全頭診断)は、開催前日にこのブログで公開します。この傾向ページも、レースが終わるたびに勝ち馬とデータを更新していきます。
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