東京2歳優駿牝馬の傾向とデータ|2番人気が6勝、大晦日に翌年の牝馬クラシック馬が生まれる

東京2歳優駿牝馬は、大井競馬場のダート1600mで行われるSIの2歳牝馬重賞です。グランダム・ジャパン2歳シーズンの最終戦として、大晦日の12月31日に地方の2歳牝馬No.1を決めます。2026年は12月31日(木)に第50回を開催予定です。このページでは、歴代勝ち馬と、勝ち馬の顔ぶれから集計した2013〜2025年の傾向をまとめておきます。開催が近づくたびに更新していく常設ページです。

レース概要

項目 内容
正式名称 東京2歳優駿牝馬(第24回までは東京3歳優駿牝馬)
格付け SI(1995年に南関東G1として格付け、2007年からSI表記)
競馬場・距離 大井競馬場・ダート1600m(右・内回り)
出走条件 サラブレッド系2歳牝馬・地方全国交流(2010年から。ローレル賞の3着以上に優先出走権)
負担重量 定量(54kg、南半球産馬3kg減)
1着賞金 2,000万円
開催時期 12月31日(2007年から大晦日で固定)
創設 1977年(日本初の2歳牝馬による重賞として。当時の名称は東京3歳優駿牝馬)

歴代勝ち馬(2013〜2025年)

年 勝ち馬 所属 人気 騎手
2013 ブルーセレブ 川崎 8 森泰斗
2014 ララベル 大井 2 真島大輔
2015 モダンウーマン 川崎 1 阿部龍
2016 ピンクドッグウッド 愛知 6 戸部尚実
2017 グラヴィオーラ 船橋 9 今野忠成
2018 アークヴィグラス 大井 1 瀧川寿希也
2019 レイチェルウーズ 船橋 2 本田正重
2020 ケラススヴィア 浦和 2 森泰斗
2021 スピーディキック 浦和 5 本橋孝太
2022 メイドイットマム 船橋 2 本橋孝太
2023 ローリエフレイバー 大井 2 野畑凌
2024 プラウドフレール 船橋 7 張田昂
2025 アンジュルナ 浦和 2 野畑凌

13年の勝ち馬は船橋が4勝、大井と浦和が3勝ずつ、川崎が2勝、愛知が1勝です。2歳限定戦のため同じ馬の複数勝利はなく、毎年新しい勝ち馬が生まれます。他地区所属の勝ち馬は2016年のピンクドッグウッド(愛知)だけで、全国交流になってからも南関勢が中心です。

勝ち馬13頭の集計(2013〜2025年)

ここからは、上の歴代勝ち馬リストを集計した数字です。対象は2013〜2025年の勝ち馬13頭に限ります。

人気別:2番人気が6勝、3・4番人気からは勝ち馬が出ていない

人気 勝ち馬数
1番人気 2
2番人気 6
3番人気 0
4番人気 0
5番人気 1
6番人気 1
7番人気 1
8番人気 1
9番人気 1

中心は1番人気ではなく2番人気で、13年中6勝を挙げています。1・2番人気の合計は8勝。残る5勝は5・6・7・8・9番人気が1勝ずつで、一番の波乱は2017年のグラヴィオーラ(9番人気)でした。

所属別:船橋が4勝、他地区の優勝はピンクドッグウッドだけ

所属 勝ち馬数
船橋 4
大井 3
浦和 3
川崎 2
愛知 1

船橋が4勝で一歩前に出ています。2010年の全国交流化以降、他地区所属馬の優勝は2016年のピンクドッグウッド(愛知・名古屋)だけ。各地の2歳牝馬が集まっても、勝ち星は南関勢に残り続けています。

騎手:2勝騎手が3人、勝ち騎手は13年で10人

複数回勝った騎手は森泰斗(2013・2020年)、本橋孝太(2021・2022年)、野畑凌(2023・2025年)の3人で、いずれも2勝です。調教師では小久保智が2020年のケラススヴィアと2025年のアンジュルナで2勝を挙げ、残る11勝はすべて違う厩舎でした。

近年の流れ

2010年:全国交流になり、グランダム・ジャパンの最終戦になった

2010年から地方競馬全国交流競走となり、他地区の2歳牝馬も出走できるようになりました。同時にグランダム・ジャパン2歳シーズンの最終戦に指定され、このレースの勝ち馬がその年の2歳牝馬シーズンを締めくくる形ができました。

2020〜2022年:勝ち馬が翌年の南関牝馬クラシックを次々に制した

2020年のケラススヴィアは翌年に桜花賞と東京プリンセス賞の二冠を達成し、2021年のスピーディキックも同じ二冠を続けました。2022年のメイドイットマムも桜花賞を勝利。2015年以降で見ても、モダンウーマン、グラヴィオーラ、ケラススヴィア、スピーディキック、メイドイットマム、プラウドフレールの6頭が翌年の桜花賞か東京プリンセス賞を勝っています。大晦日の勝ち馬は、そのまま翌春の主役候補です。

2021年:スピーディキックは転入初戦で大晦日を獲った

2021年のスピーディキックは、ホッカイドウ競馬からの転入初戦で優勝しました。この馬は古馬になって東京シンデレラマイルも連覇しています。大晦日の2歳戦で勝ち、翌年の牝馬二冠、その先の古馬マイル戦まで。牝馬路線を長く引っ張った代表例になりました。

2023〜2025年:野畑凌が2勝、勝ち馬の所属は3場を回った

2023年はローリエフレイバーで、野畑凌がデビュー2年目にして重賞初制覇を飾りました。2025年もアンジュルナで勝ち、2勝目です。2024年は7番人気のプラウドフレールが船橋から勝ち上がり、勝ち馬の所属は大井・船橋・浦和の3場を順に回りました。

まとめると、東京2歳優駿牝馬は2番人気と南関勢を軸に考えるレースです。勝ち馬の顔ぶれは翌年の牝馬クラシックに直結します。大晦日の大井1600mで2歳牝馬の序列を決める役割は、全国交流になっても変わっていません。

大井1600mという舞台

大井1600mは内回りコースを使い、コーナーを4つ回る小回り戦です。当ブログの集計では、馬番1〜4番の複勝率が28.1%なのに対し、13番より外は21.8%まで落ちます。逃げ馬の複勝率は良馬場で48.9%、不良馬場では54.4%まで上がり、馬場が渋るほど「内の逃げ」が強くなるコースです。コース全体の特徴は大井競馬場のコース特徴と攻略法にまとめています。

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