平和賞の傾向とデータ|1番人気は4勝、勝ち馬が8番人気まで散らばる船橋の2歳マイル

平和賞は、船橋競馬場のダート1600mで行われるSIIの2歳重賞です。全日本2歳優駿のトライアルとして、優勝馬には暮れの大一番への優先出走権が与えられます。地方全国交流で北海道の強豪も遠征してくるため、地元・南関勢との力比べになる一戦です。このページでは、歴代勝ち馬と、勝ち馬の顔ぶれから集計した2013〜2026年の傾向をまとめておきます。開催が近づくたびに更新していく常設ページです。

レース概要

項目 内容
正式名称 農林水産大臣賞典 平和賞
格付け SII(南関東グレード。2023年までSIII、2024年からSII)
競馬場・距離 船橋競馬場・ダート1600m(左回り)
出走条件 サラブレッド系2歳・地方全国交流
負担重量 定量(55kg、牝馬54kg)
1着賞金 1,800万円
開催時期 10月下旬〜11月上旬・ナイター
創設 1955年(船橋ダート1200mで創設。当初は南関東所属馬限定)

歴代勝ち馬(2013〜2026年)

年 勝ち馬 所属 人気 騎手
2013 ナイトバロン 船橋 2 本田正重
2014 ストゥディウム 船橋 8 石崎駿
2015 アンサンブルライフ 浦和 1 左海誠二
2016 スカイサーベル 船橋 7 矢野貴之
2017 リンノストーン 北海道 5 真島大輔
2018 ヒカリオーソ 川崎 6 瀧川寿希也
2019 ヴァケーション 川崎 4 吉原寛人
2020 マカベウス 船橋 1 本田正重
2021 ライアン 浦和 6 今野忠成
2022 プルタオルネ 北海道 5 本橋孝太
2023 カプセル 北海道 1 笹川翼
2024 ウィルオレオール 北海道 1 石川倭
2025 スマトラフレイバー 船橋 6 野畑凌
2026 ルースアグレッシブ 浦和 3 笹川翼

14年の勝ち馬は船橋が5頭、北海道が4頭、浦和が3頭、川崎が2頭。大井所属の勝ち馬はこの期間に出ていません。同じ馬の複数勝利はなく、毎年違う馬が勝ち上がってきました。牝馬の優勝は2017年のリンノストーンだけです。

勝ち馬14頭の集計(2013〜2026年)

ここからは、上の歴代勝ち馬リストを集計した数字です。対象は2013〜2026年の勝ち馬14頭に限ります。

人気別:1番人気は4勝、勝ち馬は8番人気まで散らばる

人気 勝ち馬数
1番人気 4
2番人気 1
3番人気 1
4番人気 1
5番人気 2
6番人気 3
7番人気 1
8番人気 1

1・2番人気の合計は5勝にとどまります。6番人気が3勝して、8番人気のストゥディウム(2014年)まで勝ち馬が出ました。2021年以降だけを見ても、勝ち馬の人気は6・5・1・1・6・3番人気と年ごとに動いています。2歳戦らしく、人気の並びがそのまま力関係にならない年が混ざる顔ぶれです。

2010〜2019年の全出走馬を対象にした集計でも、似た形が出ていました。1番人気の複勝率は70.0%と高く、3番人気からは10年で勝ち馬が出なかった一方、6・7番人気の勝ち馬が2勝ずつ。人気薄まで勝ち馬が散らばる点は、今の期間にも通じます。

所属別:地元・船橋が5勝、北海道が4勝で続く

所属 勝ち馬数
船橋 5
北海道 4
浦和 3
川崎 2
大井 0

地元・船橋が最多の5勝です。ただし勝ち星の出方は年で入れ替わり、2022〜2024年は北海道勢が3連覇、2025年は船橋、2026年は浦和が勝ちました。大井所属馬だけは、この期間にまだ勝ち星がありません。

騎手と厩舎:笹川翼と本田正重が2勝、小久保智厩舎は3勝

複数回勝った騎手は笹川翼(2023・2026年)と本田正重(2013・2020年)の2人で、ともに2勝です。調教師では浦和の小久保智が2015年のアンサンブルライフ、2021年のライアン、2026年のルースアグレッシブと3勝を挙げ、北海道の小国博行も2022・2024年と2勝しています。勝ち馬の性別は牡馬13勝・牝馬1勝で、牝馬の優勝はリンノストーンだけでした。

近年の流れ

2018〜2019年:ここを勝った馬が、そのままクラシックを獲った

2018年の勝ち馬ヒカリオーソは、翌2019年の東京ダービーを制しました。2019年の勝ち馬ヴァケーションは、暮れの全日本2歳優駿も勝っています。トライアルの看板どおり、平和賞の勝ち馬が次の大舞台でも結果を残した2年でした。

2022〜2024年:北海道勢が3連覇した

2022年のプルタオルネ、2023年のカプセル、2024年のウィルオレオールと、ホッカイドウ競馬の所属馬が3年続けて勝ちました。カプセルとウィルオレオールは1番人気での勝利で、遠征馬が人気と結果の両方を集めた時期です。2024年には格付けがSIIIからSIIへ上がっています。

2025〜2026年:地元の巻き返しと、逃げ切りの大差勝ち

2025年は船橋のスマトラフレイバーが6番人気で逃げ切り、北海道勢の連覇を止めました。2026年は浦和のルースアグレッシブがブリンカー着用で一変し、3番人気で9馬身差の逃げ切り勝ち。1番人気のシフトチェンジ(北海道)は4着に敗れています。

まとめると、平和賞は人気が散らばる2歳戦です。勝ち馬は8番人気まで出ていて、地元と北海道の綱引きに浦和・川崎の南関勢が割って入る。その構図を頭に置いて顔ぶれを見るレースです。

船橋1600mという舞台

船橋1600mは左回りで、最後の直線は308m。コーナーには内外の高低差がつくスパイラルカーブがあります。当ブログの集計では、船橋1600mの逃げ馬の勝率は23.7%、1番人気の勝率は40.2%、3連単の万馬券率は61.3%と、南関でも有数の波乱含みのコースです。平和賞の勝ち馬に人気薄が混ざる背景には、このコースの性格もあります。コース全体の特徴は船橋競馬場のコース特徴と攻略法にまとめています。

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