クイーン賞の傾向とデータ|牝馬唯一のハンデ戦、2月移行後の変化まで

クイーン賞は、船橋競馬場のダート1800mで行われる牝馬限定のダートグレード競走(JpnIII)です。牝馬のダートグレードで唯一のハンデ戦であり、2024年からは開催時期が年末から2月へ移りました。このページでは、過去10年(2012〜2021年)のデータを集計した傾向と、2月移行後(2024〜2026年)の変化をまとめておきます。開催が近づくたびに更新していく常設ページです。

レース概要

項目 内容
正式名称 デイリー盃 クイーン賞
格付け JpnIII(ダートグレード競走)
競馬場・距離 船橋競馬場・ダート1800m
出走条件 4歳以上牝馬オープン・ハンデキャップ(2023年までは3歳以上)
1着賞金 3,000万円(2023年から。2022年は2,500万円)
開催時期 2月(2024年から。それ以前は11月下旬〜12月上旬)
創設 1955年
特記事項 優勝した地方所属馬にはエンプレス杯(JpnII)への優先出走権が付与される

歴代勝ち馬(2013〜2026年)

年 勝ち馬 所属 人気 騎手
2013 アクティビューティ JRA 1 吉田隼人
2014 トロワボヌール JRA 1 戸崎圭太
2015 ディアマイダーリン JRA 4 横山典弘
2016 トロワボヌール JRA 1 C.ルメール
2017 プリンシアコメータ JRA 1 岩田康誠
2018 アイアンテーラー JRA 2 濱中俊
2019 クレイジーアクセル 大井 4 吉原寛人
2020 サルサディオーネ 大井 3 矢野貴之
2021 ダイアナブライト 川崎 6 笹川翼
2022 テリオスベル JRA 3 江田照男
2023 ライオットガール JRA 3 岩田望来
2024 アーテルアストレア JRA 2 菱田裕二
2025 オーサムリザルト JRA 1 武豊
2026 テンカジョウ JRA 1 松山弘平

14年中11年をJRA勢が制しました。地方勢の優勝は2019年から2021年までの3連覇(クレイジーアクセル、サルサディオーネ、ダイアナブライト)だけで、2022年以降はJRA勢が5連勝しています。トロワボヌールが2014年と2016年に勝ち、同じ馬の複数回優勝はこの馬だけです。

過去10年データ(2012〜2021年)の傾向

ここからは、当ブログで集計した2012〜2021年の10年分のデータです。年末開催で3歳馬も出走できた時代の傾向として読んでください(2月移行後の変化は次の章で触れます)。

人気別:1番人気が4勝・2着4回、馬券圏外は2回だけ

人気 成績 複勝率
1番人気 4-4-0-2 80%
2番人気 1-1-1-7 30%
3番人気 1-2-2-5 50%

1番人気の複勝率は80%でした。勝ち馬10頭の内訳は1番人気4頭、2・3番人気が各1頭で、残り4頭は4番人気以下から出ています。ハンデ戦らしく、人気上位がそのまま独占する年ばかりではありません。

脚質・位置取り:逃げ馬が7勝、4コーナー先頭は複勝率90%

項目 成績 複勝率
逃げ馬 7-2-3-6 66.7%
4コーナー先頭馬 5-2-2-1 90%
1枠 2-2-0-6 40%

逃げ馬は10年で7勝しました。前に行く馬がそのまま押し切る形が、このレースの基本形です。4コーナーを先頭で回った馬は複勝率90%に達し、直線の短い船橋では4コーナーの位置がほぼ着順を決めます。

前走ローテ:JBCレディスクラシック組が6勝

前走 成績 複勝率
JBCレディスクラシック 6-7-3-16 50%
ロジータ記念 0-0-0-9 0%

11月のJBCレディスクラシックから直行した馬が6勝を挙げました。同レースの2着馬に限ると[3-1-0-0]で連対率100%です。逆に、川崎のロジータ記念組は10年で1頭も馬券に絡みませんでした。

近年の変化(2022〜2026年)

2024年から開催が2月へ移り、出走条件も4歳以上に変わりました。直近5年を見ると、年末時代の骨格は残りながら、勝ち馬の顔ぶれはJRAの実績馬に寄っています。

2022・2023年:テリオスベルとライオットガール、3番人気の連勝

年末開催の最後の2年は、いずれも3番人気のJRA馬が勝ちました。テリオスベルは逃げ切って重賞初制覇を果たし、3歳のライオットガールは前2頭の競り合いを外から差し切っています。

2024年:2月移行の初年度はアーテルアストレア

移行初年度は2番人気のアーテルアストレアが逃げ粘るテリオスベルをゴール前で差し切りました。前年の勝ち馬ライオットガールは1番人気で4着に敗れ、連覇はなりません。

2025・2026年:1番人気がトップハンデを背負って連勝

2025年は7頭立てでオーサムリザルトが57kgを背負って優勝し、デビューからの連勝を8に伸ばしました。2026年もテンカジョウがトップハンデ57kgで1番人気に応えています。2月開催になってからは、斤量を背負う実績馬が力通りに勝つ形が続いています。

地方勢の優勝は2021年のダイアナブライトが最後です。次に地方馬が勝つ年が来るかどうかが、このレースを見る楽しみの一つになります。

船橋1800mという舞台

船橋1800mは4コーナー奥のポケットからスタートし、ホームストレッチを長く使ってポジションを争えます。スタートで前に付けた馬が有利なコースで、クイーン賞で逃げ馬が7勝した数字とも一致します。コース全体の特徴は船橋競馬場のコース特徴と攻略法にまとめています。

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